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2024年10月17日、北朝鮮軍の第2軍団司令部を視察する金正恩総書記(中央)。朝鮮中央通信が配信した=ロイター
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 米国防総省のライダー報道官は4日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア南西部クルスク州に、北朝鮮の兵士が少なくとも1万人いるという見方を明らかにしました。北朝鮮による外国への兵士の派遣は過去にあったのか。今回の派遣は、どのような影響をもたらすのか。北朝鮮の軍事に詳しい聖学院大の宮本悟教授は「ロシアが負けないと見込んでの派兵で、決して油断できない」と指摘します。

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 ――北朝鮮はこれまで外国に兵士を派遣したことはありますか。

 初めての派兵と言えるのは、1965年に米国が本格的に軍事介入したベトナム戦争でした。北ベトナム支援として、空軍や韓国軍の隊員を寝返らせるための宣伝部隊などが派遣されました。73年に米軍が撤退しましたが、北朝鮮は戦争中に延べ数百人を派遣し、死者も14人出しています。

 73年の第4次中東戦争でも、エジプトへ約50人を派遣しました。パイロットが約30人で、ほかにも地上管制官や通訳、医者や料理人などが部隊として送られました。

 派兵も含めて、イラン・イラク戦争などでも海外への軍事支援はありました。アフリカを中心に少なくとも53カ国に軍事協力をしているとされます。

 今回もロシア派遣のための特別な部隊を編成していると思われます。その部隊の中に、特殊作戦軍がどれだけの規模でいるのかなどの構成は、まだ不明です。

「暴風軍団」極寒の環境で鍛錬

 ――特殊作戦軍のうち、韓国で「暴風軍団」とも呼ばれる「第11軍団」とはどういう存在ですか。

 特殊作戦軍の存在は2017…

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